おお…。
ビックリするほど評価が悪いですね。
みんなドンパチを期待してたのかなー?
僕はかなり好みな作品でした。
ゾンビの定義を病気と解釈しています。
そう考えると、ゾンビというものがとても現実味を帯びてくる。ありそうでなかった斬新さです。
ゾンビっていう存在を忘れて、ただの病気に置き換えたら、この暗いトーンも頷ける。悲しみしかない。救いもなくて、治しようがないのだから。
自分の子どもが不治の病に陥り、しかもそれが人を襲い、伝染するとなったらどうするでしょうか。
きっとシュワちゃんと同じような行動を取るんじゃないかな。
どんな成れの果てになろうとも、自分の子どもなわけです。
自分の子どもに手をかけることなんてできないけど、他人に迷惑をかけるなら…いやでも…
葛藤葛藤の日々。
答えは出ないでしょう。
徐々に蝕まれていく体の変化も、じっくり静かに描きます。
またマギー一人の描写じゃなくて、その友達との交友も描いてくれます。
その中に同じ病気にかかった男の子が出てきます。
健康なら普通に恋して、デートをしてお互いを知っていって、ということができたのかな?そんな切なさも描いてくれます。
この先、どのような未知な病気にかかるか分からない。
人類の敵は人間ではなくて、ウイルスやその他の要素にあると僕は思っています。
だからこそ人間自体が対立している場合ではないと思うのだけど、悲しいかな、妬みや嫉妬、恐れという感情がある以上、浅はかな夢なのかなぁ…。
こういう作品を観るといつも思います。