Mrsフロイ

ゴースト・イン・ザ・シェルのMrsフロイのレビュー・感想・評価

3.0
スカーレット・ヨハンソンの出演料13億と聞き、その一点で鑑賞。
原作漫画は未読、劇場版アニメは途中脱落の攻殻機動隊超初心者には普通のSF映画に観えた。但し、この原作が1989年発売の漫画という事に驚きを禁じ得ない。平成元年、今から28年前!!
昭和から平成に元号が変わり、日本が大きく変わって行く事を予見していたのだろうか。

舞台は2029年の日本?今から12年後の世界。

平成元年は、インターネット接続は未だ限られた大学間の特殊な通信方法だったと思う。その年日本初の「携帯電話」のmovaがドコモから発売されたばかり。
そこから怒涛の技術革新が進んだ今、この映画が普通に観える事に驚嘆する。

映画としての興行成績は米国では今一つとの事だが、この原作から派生した技術と人間の関わりのテーマは、じわっと影響を及ぼしているのではないかと思う。
雑誌WIREDに掲載されていた「攻殻機動隊をめぐる5つの考察」が面白い。
特に東大先端研の稲見昌彦先生の<予言書として読んではいけない>が、日々の学生への指導の中で語られているので私のようなローテクなオバサンにも分かりやすい。

イヤハヤ大変な時代になったものだ・・

ところで2029年には、自動翻訳機が映画の中より確実に普及している筈。なのでビートたけし氏の日本語も違和感は無い等と妄想。
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