"coda"のオリジナルバージョン
舞台が田舎の牧場で家族が兄じゃなく弟になってる以外はほぼ大筋は一緒
"coda"があまりに良かったせいで、普段はオリジナルの方を好きになることが多いけど、これに関しては圧倒的に"coda"の方が好きやった
理由としては
・手話の内容に字幕をつけずに主人公に全て声でおうむ返しさせる違和感
・生理の血を見せびらかすひどすぎるデリカシーのなさ
・最初の登校シーンに代表される音の魅せ方の単調さ
・無音の演出も完全な無音演出ではなく異音が響く中途半端な感じ(これに関してはどっちがリアルなのかわからんが、インパクトとしては完全な無音の方がよかった)
・完全に音が聞こえないはずの家族が、所々でちゃんと意味のある声を発する点
・弟のアレルギー発作が割といらなかった点(そもそも"coda"では兄である意味はあったが、これでは弟である意味がなかった)
・そもそもの取り巻く環境と父の行動の背景、およびそれにまつわる出来事が省いてもいいくらい弱い
個人的にこっちの方がよかったのは村に他にも聾唖者がいた点くらいかな
登場人物に感情移入させられるような映し方も"coda"の方がよかった(特に無音演出のとこと父が娘の歌を聞くシーン)
あとは個人的な好みをさらにいうとフランス音楽に親しみがなく、曲の良さが僕にはアメリカ音楽の方が伝わりやすかった
直近で同じ内容でもっと好きな作品を見ちゃったから自分の中での評価が下がってしまった
逆に言うとこの作品のおかげで傑作リメイクができたのは本当に感謝