原題: La famille Bélier
傑作を期待して観たら良作、みたいな。
フランスの田舎で聾唖家系に産まれためっちゃ歌上手い女の子の話、という設定以上にドラマチックなことが起きなかった印象。
聾唖家庭における娘の立ち振舞い(必然的にコミュニケーションのハブになる)をコミカルに説明しつつ、それ故にかなりの気遣いを常に強いられているという境遇(および葛藤)の描写は表面的には特殊だけれど、その実すごく普遍性のある家族的なテーマで共感ができるあたり凄いな、と感じた。
コーラス発表の夜、父娘でのシーンが好き。