Tinscow

みかんの丘のTinscowのレビュー・感想・評価

みかんの丘(2013年製作の映画)
3.8
登場人物も最小限で、スケールの大きい戦争映画では描ききれないキャラクターの心情が丁寧に、じっくりと描かれていた。

怪我をした敵同士の兵士が、恩人であるイヴォの自宅で暮らす中で、一触即発になることがありながらも、イヴォへの敬いが均衡を保っていた。その描写がなんとも良い。

戦争の哀しさ虚しさ、心にグッと迫るものがこの作品には確かにある。
時折「コーカサスの虜」がちらちらと頭によぎりながら観ている自分がいた。

主人公イヴォがみかんの木箱を作りの職人である設定、もしかしたら棺を作る伏線だったのか?
Tinscow

Tinscow