夏色ジーン

みかんの丘の夏色ジーンのレビュー・感想・評価

みかんの丘(2013年製作の映画)
4.2
感想川柳「向き合えば 個人で争う 理由無し」

予告が気になって観てみました。。φ(..)

アブハジア自治共和国のエストニア人集落。この集落ではみかん栽培が盛んだったが、ジョージアとアブハジア間の紛争により、多くの人が帰国してしまった。しかし、みかんの収穫が気になるマルゴスと、みかんの木箱作りのイヴォの2人は集落にとどまっていた。ある日、マルゴスとイヴォは戦闘で負傷した2人の兵士を自宅で介抱する。1人はアブハジアを支援するチェチェン兵、もう1人はジョージア兵で、彼らはお互い敵同士だった。同じ家に敵兵がいることを知った兵士たちは殺意に燃えるが、イヴォは家の中では戦わせないことを告げ、兵士たちは戦わないことを約束する…というお話。

これもとうもろこしの島と同じグルジアの内戦絡みですが、こっちの方が戦争の虚しさや同じ人間でなぜここまで憎しみ合い、争わなければいけないのか?という感じが強いです。(゜_゜;)

舞台はアブハジアで主人公はエストニア人、アブハジア側の兵士は傭兵でイスラム圏、ジョージア(グルジア)側の兵士はジョージア人のキリスト教徒と、世界で最も多様な人種、言語、宗教な地域なだけあって複雑。(*_*)でも個人として向き合えば争う理由は見当たらない。(。´Д⊂)これはイスラエルとパレスチナだろうが、白人と黒人だろうが変わらないと思います。とは言え一度憎悪に駆られてしまうと戻れないんだろうなと( ´_ゝ`)

クライマックスもああなるとはね…((((;゜Д゜)))イヴォがここに留まる理由も悲しい。

これ以上世界に憎悪が広まらないように願うばかりです。(-_-)