ホシピロリンティウス

みかんの丘のホシピロリンティウスのレビュー・感想・評価

みかんの丘(2013年製作の映画)
4.6
エストニアと、ジョージアの合作。
タイトルがとても可愛くて、鮮やかなオレンジ色の世界観で映画は進んでいくのかと思いきや…

事前に知識を入れずに見てしまいましたが、とても分かりやすいです!!ただ、舞台となるアブハジアにどのような背景があり、どの国とどの国が対立しているのかを知っておくとより深くこの作品を楽しめると思います!!
『紛争がいかに民間人にとって意味の無いものだということ』
『みんな何も違わない。同じ人間』
そんなことを訴えかけてくる反戦映画でした。

日本にいると、遠い国のお話のように思えますが、日本も紛争はないにしろ、未だに人種差別問題などで近くの国といがみ合っています。そんなこともこの映画を見て考えさせられました。

最後にマルゴスが言った、『みかんを腐らせたくない』という言葉の暖かみにジーンとくると同時に、この言葉には『人間一人ひとりに大切な命があって、腐って欲しくない(死んで欲しくない)』というメッセージがあるのではと感じてしまいました。

アハメド、生きて