デニロ

真昼の死闘のデニロのレビュー・感想・評価

真昼の死闘(1970年製作の映画)
3.5
1970年製作。脚本アルバート・マルツ。監督ドン・シーゲル。大昔、映画音楽はレコード業界の重要な地位を占めていて、ラジオでは映画音楽番組もあるほどだった。本作を観るのは初めてでしたがタイトルロールに流れる音楽に鋭く反応してしまった。これ、エアチェックしたよ。カセットテープが段ボールのどこかに紛れ込んでいるはず。

本作の時代場所は、19世紀半ばのメキシコ。フランスがメキシコをしばらく支配していたなんてちっとも知らなかった。

さて、フランスに抗するメキシコの革命の話。イーストウッドが出演しているので様相はマカロニウェスタンの如し。イーストウッドの役割は、革命軍に雇われてフランス軍駐屯地を壊滅するために革命軍に協力する傭兵ガンマンだ。成功の後には多額の報奨金が約束されている。ヒロインのシャーリー・マクレーンは、自称、革命軍に資金提供をした廉で追われているシスター。ある時三人の流れ者に手籠めにされるところをイーストウッドに救われる。

こんないい女がシスターだなんて勿体ない。シスターになる前に会いたかったもんだ。シスターだからしてそれなりに敬意を表するのです。

あれやこれやでふたりは協力し合いフランス軍の補給路である線路と列車に積まれた武器弾薬を爆破したり、フランス軍駐屯地を革命軍と共に襲撃し敵の将軍を撃ち殺し、フランス軍は壊滅。

そんな話で、観ている観客たるわたしにはストレスがない。そして、実は、シャリー・マクレーンは娼婦だったと最後の最後にイーストウッドは知るのだが、このことは観客は既に気付いているのでここも驚きはない。

クライマックスの駐屯地襲撃が夜間なので、真昼の死闘じゃないじゃん、というところで終える。

映画館ストレンジャー ぶっ飛ばせ!ドン・シーゲルコレクションにて
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