真昼の死闘の作品情報・感想・評価

「真昼の死闘」に投稿された感想・評価

オープニングクレジット、シャーリー・マクレーンがクリント・イーストウッドよりも先に表記されているのが象徴的なように思う。

すでに「アパートの鍵貸します」から十年過ぎており知名度十分と思われるマクレーンの存在は有名女優を必要としないドン・シーゲル監督映画、イーストウッド主演映画いずれの視点から見ても水と油のように感じられる。

作品のテイストも彼女の資質に合わせるようにコメディ要素が非常に強い映画になっている。それが思っていたよりは悪くなっていないのは救いだが、やはりこの監督とイーストウッドであればもっと骨太の映画にしてほしかったところ。モリコーネの音楽もセリフが多いこの映画ではいつもほど印象に残らない。
ubik

ubikの感想・評価

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カメラが演技してる。いつもこうだっけ?

冒頭素晴らしい。

高さ

座ってタバコに火をつけること
タバコとダイナマイトの活用っぷり。小道具はこれくらいで十分。

えいえん矢を抜くシーンのカット割りどうなってたか。2つのサイズセットのカットバック。単調になるので、途中木にぶら下がったバッグから酒を追加で持って来させたりするなど、挿入でもたせてる。その後、ふたりの座り位置をかえたりしてる。


ちなみに、矢のシーンのファーストカットは川から走ってくるシスター。上手い。場面がわかりやすし、こなれてる感ある。いきなりツーショットではじめないのがいい。





ドンシーゲルの癖。
オールショット→視線をむける男のバストショット→視線の対象→視線の対象から男への正面切り返し

ドンシーゲルとイーストウッドはお風呂の使い方うまい。

衣装劇である。
eddiecoyle

eddiecoyleの感想・評価

3.5
尼とロバとダイナマイト。オリジナルの脚本はバッド・ベティカーらしいが、基本的には夫婦漫才。幽霊でも無敵でもないイーストウッドは今回も矢が貫通する傷を負うが、裸も傷も見せない。ユーモアと穏やかさ漂う米国産マカロニ。
夢里村

夢里村の感想・評価

3.7
スクリューボールコメディが好きな人は絶対楽しめると思います。
『陽気な中尉さん』ばりにヒロインの見事な変貌に興奮したのだが、見抜けなかったのはぼくがアホだからだろうか……。なんにせよ、トイレだと匂わしつつシケモクをスパスパ吸い酒をガバガバ飲むシャーリー・マクレーンにもっとやれと言わざるを得ない。イーストウッドとのキスやバスタブランデブー、ラストのあの派手な衣装もサイコー。2回目はケツを思いっきり押す。
nsdtkr

nsdtkrの感想・評価

3.4
ファーストショットが『許されざる者』ぽかった。原案(?)がバッド・ベティカー。
アクションというよりはコメディという感じの不思議な作品でした。荒野でロバに乗るシャーリーマクレーンの顔がいつも綺麗なのが可笑しい。
変な映画だなこれ。シャーリー・マクレーンが尼のコスプレをした娼婦でゲリラ戦士っていう無茶な設定。メキシコ人たちと一緒にフランス軍と戦い、インディアンに弓で体を射抜かれたりする。

あとラストで、ゴージャスになったマクレーンが、やっぱりロバのケツを傘でペンペンしながら去っていく様が笑える。つーか、けこうコメディ要素おおいね。マクレーンとイーストウッドのやりとりが可愛い。あの橋爆破シーンでの恩の着せあいとかww
ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッドとシャーリー・マクレーン共演、という豪華な組み合わせの活劇。
原題は「シスター・サラのための二頭のロバ」である。ロバは一頭しか居ないが、このロバの英語MULEは「バカ」という意味があるらしく、もうひとつのバカは……笑

タイトルもクリント・イーストウッドの扮装も西部劇っぽいが、娯楽活劇であった。

悪人3人にいたぶられている女(シャーリー・マクレーン)を助けた男(クリント・イーストウッド)が出会うところから始まる。
女は尼僧だった。しかし、フランス軍に追われている。懸賞金かかった女。
男は女を何とか助けてやろうとする。
そのうち、二人はゲリラと行動を共にして、フランス軍の配備されている兵舎に向かって…という流れ。

なかなか楽しい映画であった。
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.0
イーストウッド&シーゲル、後に「ダーティーハリー」を撮る黄金コンビによる西部劇だ。邦題が「真昼の死闘」だけど、別に真昼の死闘要素は全然無い。むしろ原題の「シスター・サラと二頭のラバ」のがしっくり来るしクスリと笑えるから好き。

本場アメリカの西部劇だけど、主人公がアウトローだったりメキシコ革命ネタだったりとマカロニ・ウエスタン要素が結構大きい。特に終盤の派手な銃撃戦はだいぶマカロニっぽい。しかし話の大半はイーストウッド演じるアウトローとシャーリー・マクレーン演じるシスターの漫才なので、独特のゆったりした空気感がある。「奴らを高く吊るせ!」は後のイーストウッド西部劇とマカロニの中間みたいな作風だったけど、本作はそれをのんびりムードで包んだ感じの作品だ。

冒頭から流れるエンニオ・モリコーネのスコアや雄大な自然風景の描写が堪らない。そして何よりこの映画の魅力になっているのはやはりイーストウッドとマクレーンの掛け合い。キザでふてぶてしいアウトローと聖女のようで何処か調子のいいシスターの凸凹コンビが楽しいんだよな。いつも通りかっこいいイーストウッドがシスターに若干主導権を握られてる感があるのも笑ってしまう。二人の道中旅が話の中心になっているので、激しいドンパチのシーンは終盤まで皆無。そういう意味では地味な作風なんだけど、主役コンビが織り成すダラダラした空気がなんだか憎めない。
イーストウッドの今回の相棒は尼さん。互いに相手を利用しながらも何事も一枚上手なシスター・サラとの旅をコミカルに描いていて、マカロニウェスタンのころのダーティでバイオレントなイメージは無い。原題『Two Mules for Sister Sara』のとおり、ラバと頑固者とシスター・サラの冒険である。
イーストウッドはいつものごとくしかめっ面でアウトローの美学なんぞを語って格好つけているが、相棒(それも女)に危険なことをさせておいて自分は酔いつぶれるなど、かなりのダメ人間であり、その出で立ちは流れ者というよりマトモな職に就けない浮浪者のそれだ。
美しい自然をとらえた映画であり、荒野の太陽の眩しさにシャーリー・マクレーンの肌がジリジリ焼けついてしまいそう。しかし、この女、自身に好意を向ける男を利用しながら生き残る術は熟知しており、真面目なようで「わたしできなーい」「きゃーこわーい」といった具合に、わりと女を武器にあれこれ要求してくるし、都合の悪いことは「神が許します」の一言でぶったぎる。愛嬌と十字架の二天一流の使い手である。
私のお気に入りのシーンは、イーストウッドの前では淑やかに振る舞っていた彼女が、物陰に隠れてタバコを吸い本性を垣間見せるシーン。「ばかな男ね。良い子を演じるのも楽じゃないわ」とでもいいたげな仕草である。あれがメイド喫茶の控え室なのだ。
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