派手で楽しいパワフルエンタメ作品。
『ナイト＆デイ』の骨組みはそのままだが見事にインド映画ナイズされており、良いも悪いも完全に別作品になっていたと思う。
特筆すべきはリティク・ローシャンの圧倒的なスター性で、何をするにも格好良い。こればっかりは、トム・クルーズにも引けを取らないだろう。一部界隈では話題のトゥメリダンスのキレることキレること……。花火をバックに決めポーズを決める場面なんて、何度やるんだ……というくらいのしつこさなのに、それが全く嫌にならない。何ならもう何度もリピートしてみたくなる。
基本的に、リティクの見せ場を作るために話が進んでいくのだが、これでもかとやりたいことをぶち込んでいるのに非常に好感が持てる。終盤、たまたまあったF1のレーシングカーに乗り込み公道を駆け抜けるシーンには痺れた。
クライマックスが何度あったのか数えるのをやめたくらいだが、このしつこさが良いんだよなぁ……。
ヒロインも文句なしに美人で魅力的なのだが、こればっかりは元作品のキャメロン・ディアスが強すぎた。それでも魅力的なキャラに違いはないので、十分に満足。
非常に楽しめる作品だった。
