あきしげ

スノーホワイト 氷の王国のあきしげのレビュー・感想・評価

スノーホワイト 氷の王国(2016年製作の映画)
2.5
シャーリーズ・セロンの悪女が最強。

良かった点。

・シャーリーズ・セロンは圧倒的
・氷や液体の映像表現

悪かった点。

・エミリー・ブラントが中途半端
・ジェシカ・チャステインが中途半端
・ドワーフたちが中途半端
・全体的に薄っぺら

本作はシャーリーズ・セロンで成立している。
序盤と終盤にしか登場しないが、他の出演者を完全に食っている。
主演がシャーリーズ・セロンと思えるほどに。

主人公のエリックはそこまで強くない。
ヒロインのサラは登場した時だけ強い。
フレイヤは中途半端な立場で持て余す。
ドワーフの四人はほとんど意味がない。

そもそもハンツマンという精鋭部隊。
どうしても“パンツマン”に見える。
煽るほど強いという描写がないです。

一応、氷の表現は悪くない。
映像については及第点です。
鏡から現れるラヴェンナも。
あの液体の表現も良かった。

あとは薄っぺらすぎる。
ドラマにしろアクションにしろ。
全部が表面的すぎます。

クライマックスなんてカタルシスもない。
ドラマが薄い事もあるけど、フレイヤの扱いが問題。
もっと切実な感情があるのに演出が薄い。
そのせいでクライマックスのあの扱いは残念すぎる。
もう少し上手く演出できるはずだと思う。

本当はスノーホワイトを出したかったはず。
でも、主演と監督がやっちゃったので頓挫。
本作は続編だがスピンオフみたいな印象に。

単なるシャーリーズ・セロンの一人舞台だった。
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