ノットステア

ノック・ノックのノットステアのレビュー・感想・評価

ノック・ノック(2015年製作の映画)
3.3
○感想
フォローしてる方のレビューに買いてあった
「アマプラの配信終了が近い」
「キアヌ・リーヴス主演」
「ブラックコメディ」
これらのキーワードを読んで急いで観た。

キアヌ・リーブス出演作品をほとんど観ていない。キアヌ・リーブス出演作品をいつか観たいと思っていた。なのに、まだ『スピード』だけ。
『マトリックス』観たいのよね〜
『ジョン・ウィック』も。
この作品は知らなかったし、他に観たい作品はたくさんあるけど、でも、ま、99分ならそんなに長くないし、アマプラで観られるうちに観ておこうという感じ。

予想外でした。
なんか、キアヌ・リーヴスってこんな感じなのか。。。
『スピード』の坊主頭とかめっちゃカッコ良かったのに。。。憧れてたのに。。。

以下、少しネタバレあり。







徹底的に計画してきた二人の女の悪意。
人生一気にぶち壊し。

なぜ、エヴァン(キアヌ・リーブス)を狙ったのか。
多分「良い」人「良い」父だから。それに、いい家族、人生がうまくいってる感じだから。
もしくは、片っ端から悪意を向けられる状況の家庭を狙っていただけで、たまたま。

ジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)とベル(アナ・デ・アルマス)の二人の女の頭がぶっ飛んでて怖かった。何をしてきてもおかしくない感じ。何でもやらかしそうな感じ。手加減しない感じ。手加減するもしないも気分なのか、予め決めてきたのか、それもわからない。
ジェネシスとベルは巧みだなぁ。家に入り、エヴァンに罪を犯したと思わせるまで。事前に盗聴して、エヴァンがどう褒められたら弱かとか、欲求が溜まっているところなど調べ尽くしたんだろう。調べてあることを感じさせない動き。一気に距離を詰めるのではなく、ジワジワと。そこらへんが巧いなと感じた。

ただまぁ、家の中に入れる前からヤバい雰囲気あったけどね。そんなヤバい雰囲気の奴らを家に入れるなよ、露出多すぎだろ。人が良さそうな場合でも、日本であっても入れねーよ?っていう気はした。
家に入れたのは優しさのつもり?うーん。まぁ、入れないと話が始まらないか。

滑って頭打って死んだ人が一番可哀想だった。。。

観ていて何が良かったかというと、頭のぶっ飛んだ敵キャラがいたとしても必ずしも面白いとはならないって知れたこと。
胸クソ悪く、何か最後にスカッとすることがあるわけでもない。スカッとしてたら面白かったかというとそれはむしろもっと面白くないかも。
何か恨みとか、悪意を向ける理由が描かれるわけでもない。どんな男もみんな同じだということを証明したいのか。そんなことのためだけに人を殺しても笑っているのか。
面白くなりそうな要素は沢山あったのになぁ。他の人のレビュー観ても、アナ・デ・アルマスの体だけ評価してキアヌ・リーブスに残念な思いをした、というものばかり。

何でキアヌ・リーブスはこの作品に出演したのか。なんか、出演作品選ぶイメージもあったのに。(『スピード2』は脚本に魅力を感じなくて断ったらしい。本当?)
https://front-row.jp/_ct/17504099
コメディからアクションから、いろんな作品、いろんな登場人物を演じることは、やっぱり俳優として好きなのか。ついつい「カッコよさ」ばかり取り上げられるけど、それ以外も演じられるってところを見せつけたかった?演じたかった?



○アマプラ紹介文
家族思いの献身的な父親・エヴァン(キアヌ・リーブス)は週末に仕事の都合で一人留守番をすることになる。その夜、ドアをノックする音がし、開けるとそこには雨でずぶ濡れになった二人の美女が立っていた。ジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)と名乗る二人は道に迷ってしまったため助けを求めていた。彼女たちに暖をとるように招き入れるエヴァンだったが、それは破滅の道への第一歩だったー。