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息を殺してのgrpcdのネタバレレビュー・内容・結末

息を殺して(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

去年観た『SUPER HAPPY FOREVER』が大傑作だったので五十嵐監督の特集上映へ。
巨大なゴミ処理施設というロケーションがいい。古びた事務室、窓を塞ぐように立ち並ぶ耐震補強の柱、だだっ広い地下の荷捌き場。カメラと一緒に建物のあちこちを彷徨う。何気ない場面でも画面の中で常に何かが起きている不穏な感覚に惹き込まれる。会話の背後で流れ続ける工場の稼働音もアンビエントのようで心地よい。人間よりも建物が主人公のように思えた。何の説明もなく登場する2人の幽霊も、「この場所ならあり得なくもないか…」と納得させられてしまう。
後半のサバゲーのシーン、アイデアは面白いけどここだけ急にリアリティが薄れるのが残念。エアガンの発砲に迫力がない。冒頭の国防軍の設定は伏線で、サバゲー中に軍隊と間違えられてうっかり誰かが射殺されるんだと思ってたけどそんなことはなかったぜ。
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