千年女優

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの千年女優のレビュー・感想・評価

2.5
英雄ルーク・スカイウォーカーを戦いの中で失い、カイロ・レン率いるファースト・オーダーの進撃に苦しめられ続けるレジスタンス。敵の影に潜むあの黒幕の存在を悟り、その打倒に逆転への一縷の望みをかけてレイアの下で研鑽を積んだレイらを送り出す事で始まる最終決戦を描いた、スターウォーズのシークエル・トリロジー完結作です。

前作でのファンからの糾弾を受けての最終話は、多少の驚きを挟みつつも、高い支持を得る旧三部作の、良く言えばリスペクトを感じさせる、悪く言えばその威光に縋る無難な印象の一作です。それに注力する余りに練り込みが足りず、展開は性急ですらあります。レイのラストには「なんでよ、お前ちゃうやん」と声を上げてしまいました(^^;

前作から発展してフォースとは、暗黒面とは、ジェダイとシスの対立軸とはの新たな展開を期待した身としてはこの日和見な態度には失望を感じます。恐らくスターウォーズは今後『ワイルドスピード』を成功モデルにする宇宙大戦を特色としたアクション・シリーズになっていくのではないでしょうか、彼らに挑戦する気持ちが戻らぬ限りは。
千年女優

千年女優