この映画の許せないところを挙げていくとキリがないんだけど、まずはやっぱりパルパティーン。
皇帝の信奉者が復活させた……みたいな言及があったけど、そんな技術があるんだったら今まで死んだすべての人を復活させればいいじゃん?
もうこの世界において生死はそんなに重要じゃないってことなのかな。じゃあ、もう誰が死のうが生きようがどうでもいいんじゃない。
あと、フィンとローズの恋愛がなかったことになっただけではとどまらず、フィンがまだレイに未練があるみたいなシーンをわざわざ入れているのも最悪。JJはよっぽどローズが気に入らなかったんだね。まあ順当に考えればトキシック・ファンダムの意見を受け入れたんだろうけど、それで得られるのは後退だけ。
結局血縁関係がある者同士の宿命の戦い、みたいなストーリーに逆戻りしちゃってるし、そういう映画は捨てるほどあるのでこの映画も捨てていいです。
これが単体の映画だったら単純にダメな映画で済ませられるのに、なまじEP8が革新的な脚本だっただけに落差でより傷が深くなってしまった。
シークエル3部作はそれぞれ全く一貫性がなく、統一感も0で、やってることは殆どオリジナル・トリロジーと一緒で、本当に何のために作られたのかが見えてこないシリーズだった。せめて9もライアン・ジョンソンが続投してれば新世代のスター・ウォーズを提示できたかもしれないのに……。
そういえば、細かいけど今回ファースト・オーダーがラスト・オーダーに再編成されて、兵士もストーム・トルーパー風にヘルメットを被ってたね。もうシークエルはレイの夢だったってことにすればいいんじゃないかな。
現在企画中のスター・ウォーズ新作映画でレイのその後が描かれるらしいけど、正直この映画の続きなんて全く気にならない。
スター・ウォーズというIPはこの作品で本当に閉じたものになってしまったんだね……と将来思い返されないために、血統主義やパルパティーン、スカイウォーカーが関係したり肯定されない新作が早く欲しい……。