海外でクーデターに巻き込まれた家族が、命懸けで国境まで逃げる話。
RECのリメイク版の監督なので、
安心して見てられました。
アメリカの大企業のせいで仕事が無くなった人達が暴徒化して、アメリカ人を殺しまくるというクーデターが起こるんですが、主人公はその大企業の社員という絶望感。
見つかったら絶対殺されるやん。
アジアの国っぽいので、
金髪の主人公一家は目立つ目立つ。
娘2人もお腹空いただのトイレ行きたいだの悲鳴あげるだの、足を引っ張ります。大事にしてるクマのぬいぐるみ?もちろん落とします。
普通こんな映画では、子どもにしか通れない空気ダクトに入って貴重なアイテムを取ってくるみたいな見せ場がありそうなものを、最後までただただ足を引っ張ります。
そういうパニック映画ならではのイライラした焦りの演出もさることながら、
ホラー監督ということで恐怖演出もバッチリでした。
まず敵の言葉が分からない。
通訳してもらった時の恐怖ね。
ほんで敵が何を考えてるのか分からない。
デモにしてはやりすぎと言うか、殺人に躊躇がなさすぎて全国民がジェイソンみたいになってます、命乞いや説得が無駄なんだろうなという恐怖もありました。
隠れてやり過ごす時のアングルとか、
他の人が殺されてるのがチラッと見える感じとか、緊張感が素晴らしかったです。
お化けやモンスター相手ではなく、
話の通じない人間から逃げ回る、
ピンチに次ぐピンチの、
ちょうどいい掘り出し物映画でした。
韓国映画のEXITみたいな感じ。
主人公はナイトミュージアムのカーボーイの人。
頼れる味方は007のピアーズブロスナン。
「あんた凄いな。もしかして英国の諜報員かい?」
「まぁそんなところだ」
みたいなサービスシーンもあります。
期待せず観たら85点でラッキーという感じ。