みんなのクマちゃん=ラース・フォン・トリアー
観客にすり寄るラース・フォン・トリアー。「キングダム」シリーズのラストで毎回話しかけて来るようなわかりにくい話じゃなくて、割と「観客の皆さん、ついてこられてますか?」みたいなニュアンスのことを聞いてくる。
で、内容自体は中盤くらいまではキャラクター定着の時間(「キングダム」1話みたいな感じ)で飽きそうになったけど、やはり「キングダム」のように後半からかなり展開が早く、カオスになっていくから面白くなっていく。終盤はホームラン!笑いっぱなしだった。
オートマヴィジョンの仕掛けは気を抜いてる俳優の顔をおさえたりしてて、そんなにストレスなく面白映像を見せられているし、自虐込みのメタ発言などもあって、まあ全ては「コメディ」を成立させるための保険なんだろうけど満足感はあった。
P.S ラース・フォン・トリアー作品はこういう楽しい系のを早めに見ちゃうと、観るのに勇気いる系のやつがどんどん残っていくので辛い。