Wacky55

ミッキーのクリスマスキャロルのWacky55のレビュー・感想・評価

3.3
Merry Christmas!

今日はクリスマスということで、イギリスの小説家、チャールズディケンズが書いたクリスマスキャロルを原作とした2本の映画作品をレビューをしたいと思います。

まず最初は1983年に公開された、ミッキーのクリスマスキャロル。第56回アカデミー賞短編アニメ賞にもノミネートされている。主人公の老人であるエベニーザ スクルージには、ドナルドの伯父であるスクルージマクダックが演じ、ボブ クラチットにミッキー、そしてエベニーザとかつて共に経営していたジェイコブ マーレイをグーフィーが演じた。

総合評価: 3.3

演出/脚本等: 3.6 
およそ30分の映画なので、少し物足りなさ感(例:展開)というのはありました。しかしこの物語の一番である道徳的なテーマを忠実に描かいており、そこはさすがディズニーだなと思いました。

そのうえ設定や演出もかなり面白かったです。例えば、マーレイのグーフィーに関しては、階段から転げ落ちたりスクルージの杖に乗かって転倒したりとポンコツなグーフィーらしさがここでも描かれていてとても良かったです。他にも、クリスマスの精霊、特に現在のクリスマスの精霊を巨人のウィリーが演じた所もとても面白かったですし、そのうえ本作ではミッキーとミニーが夫婦という形で出演しているのですが、実はミニーがミッキーの妻として演じているのは現時点ではこの作品だけらしいので、それを知ったうえでこの作品を見ると、また面白いのかなと思います。

声優: 3.3

アングル等: 3.3
Extreme LongもしくはLongによる一人で帰宅する際のスクルージの後ろ姿は、何か哀愁漂う描写に個人的には見えました。もう少し詳しく言うと、表面では冷徹で金儲けにしか興味がないように見えるが実は内気で物寂しい性格なのではとフラグのような形で描かれているように個人的にそう感じました。そこの所はとても良かったと思います。

編集: 3.2
何だろう、絵に関してはミッキー短編シリーズもしくはディズニー独特のオリジナルな感じの描写ではなかったように見て感じました。むしろ、この頃の他のアメリカアニメ映画作品(例:アメリカ物語)にちょっと近いような感じがあって、ちょっと個人的に違和感がありました。ただ、ミッキーの表情、特に口の動き方や手と腕のモーションは今作ではシンプルにそしてくっきりとした動きで描かれていてとても良かったと思いますし、降雪の描写も非常に綺麗に描かれていて魅力的でした。また、スクルージが帰宅する際の雪の上を歩く足音も、変に強音にせず、マイルドな感じで編集した所は良かったと思います。


※追記もしくは修正の可能性あり
Wacky55

Wacky55