adeam

暗くなるまで待ってのadeamのレビュー・感想・評価

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)
3.0
同名の戯曲を007シリーズの初期作を手がけたテレンス・ヤングがヘプバーン主演で映画化した密室サスペンス。
ヘロインを隠した人形を偶然手にしてしまった盲目の女性とそれを取り返そうとする悪人たちのスリリングな攻防を描く物語です。
ナイフや銃も出てくるのですが、むしろサスペンスを生み出しているのはブラインドや冷蔵庫など日常的なアイテムというのがおもしろかったです。
盲目という設定を活かした明暗の使い方もうまく、周到に張り巡らされた伏線を華麗にというよりさり気なく拾っていくのも憎い演出でした。
悪人たちの作戦は不自然に遠回りな気がしますし、主人公の行動にも説得力不足が否めない部分はあるのですが、シチュエーションものの古典として十分に楽しめました。
adeam

adeam