コミヤ

エンドレス・ポエトリーのコミヤのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
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ホドロフスキーによる生きるということを全力で肯定する人間賛歌!

「リアリティのダンス」の続編でありホドロフスキーの芸術性のルーツが分かる青年時代の自伝的作品。

自分が今どんなに辛いとしても、それを経験し乗り越える事で後の自分を形作る大切なピースの一つになり得る。だから他人に強制させられた道ではなく自分が本当にやりたい道を選んで生き抜く事が何より大事。意味なんてないかもしれないけど自分の好きな事を全力でやって、全力で生きろ!と強くホドロフスキーに励まされた。88歳という年齢なんて関係無いと言わんばかりにお金に執着する事なく溢れる制作意欲で今後も新たな事に挑戦し続けるホドロフスキー。既に「エンドレスポエトリー」や「エルトポ」などの続編やアニメーション映画など計5本の映画の構想があるそう。インタビューによると100歳くらいまでは生きるつもりらしいので今後もホドロフスキーの新作が映画館で観れるという事は幸福でしかない。「エルトポ」や「ホーリーマウンテン」などには全然付いて行けなかったし彼についてもニワカレベルの知識しかないけれど、自分のオールタイムベストである「ホドロフスキーのDUNE」や「リアリティのダンス」、そして本作を観てホドロフスキーという人間と同時代を生きられてるということは幸せな事なんだと実感した。今生きてる偉人の中で尊敬する人は誰か聞かれたら自信を持ってホドロフスキー!と言えるようになりたい。「ホーリーマウンテン」でも言われたように映画を観て救われたと感じるだけじゃなく実際に行動して懸命に生きていきたい。





上に色々と書いたけど寝不足のため何度か寝落ちしてしまいキャラクターの心情を追いながら鑑賞する事が出来なかった… にもかかわらず全ての過去を許すようなラストシーンや随所にある名台詞の数々には心から感動できた。普通の人が言ったら綺麗事に過ぎないと思って流してしまいそうなそれらの台詞もホドロフスキーの言葉(本編で本人が実際に語りかけてくる!)だからこそ説得力がある。
スコアはまだ付けないで再鑑賞した時に付けたい。

関係ないけどシネマカリテのスクリーンがめっちゃ右寄りだってこと忘れて席予約してしまった…
コミヤ

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