スズタカ

テラフォーマーズのスズタカのレビュー・感想・評価

テラフォーマーズ(2016年製作の映画)
2.3
大惨事です!!!

前評判の悪さから、めいっぱいハードルを下げて臨みましたが、まだ覚悟が足りなかった…。

一見、三池監督の資質とテラフォーマーズって、ショッキングだったり、バイオレンスなテイストや、その独自性の高い見せ方が合っている気がしませんか?

だけど実際には…全く上手くいってなかったです。

VFXや特殊メイクの悲惨さや、セットの安っぽさのひどい有り様など、大した問題じゃない。

テラフォーマーズとしてもダメだし、普通に映画としての出来が悪いです。映像技術などの問題ではないッス。

展開のダメなところとしては、特殊な世界設定なのに、冒頭の説明が不十分かつ分かりづらい。

で、説明も早々に、その後は、ほぼ全編アクションシーンだけを繋いだ展開。まさかと思うけど…もしかして、マッドマックス的な演出を目指したのかな??

だとしたら、志は買うけど、あまりにも程遠く、足下にも及んでいないですよ…。苦笑 f^_^;

マッドマックスはさ、確かにほぼ全編アクションシーンによって展開しているけど、まずアクション自体の質がとんでもなく高いし、アクションの中にちゃんと段階を踏んだドラマがあるから、エモーショナルで心揺さぶるし、観ているこっちの気持ちが超上がる!!

けど、このテラフォーマーズは、ただ単にアクションシーンを次々に並べているだけ。

序盤で観客を巻き込めず置いてけぼりにしたままだから、いくらアクションシーンが連続して、それが激しくエスカレートして行ったって、そこに何かなんて全く感じないですよ…。

キャストの見た目は、絵面的にもテラフォーマーズしていたし、演技も悪くなかっただけに、残念でしたね。

ハズレの時の、三池監督でした!
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