ワシ

呪怨 ザ・ファイナルのワシのネタバレレビュー・内容・結末

呪怨 ザ・ファイナル(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『呪怨』シリーズを全部観る。
いよいよ最後の10作目は『呪怨 ザ・ファイナル』。
一応、邦画『呪怨』シリーズの最終作。
ちなみに公開順だと、この作品の後(2020年)にハリウッド版『呪怨』のリブート作が公開されてる(レビュー済)

ワシの中で前作は、過去の『呪怨』の焼き直しなうえに劣化版という認識。
その続編の本作は、『呪怨』シリーズのファイナル作だという。
さて、どのように話を展開し、どんな締めくくりになるのやら…?

冒頭、あの呪いの家の解体が告げられる。
家がなくなれば呪いも消えるということだろうが、作品はそこからのスタートだ。
そうは問屋が卸さないってワケだね。

前作で佐々木希が演じた新人教師の、その姉が本作の主人公で、平愛梨が演じている。
呪いの家に関わりがないうちから、主人公はおろか、その彼氏にまで異変が起き始める。
早速、なんでやねん!とツッコミ。

でも『呪怨』って、時系列を入れ替えて見せたりするからなぁ。
そのシーンも前後させてた可能性もなくはない?
いや、そうは見えなかったけどなぁ…汗

謎の少年、病室の少女などの登場後、学校から主人公の元に妹の私物(なぜか学校関係の書類もある)が送られてくる。
その中に紛れ込んでた伽椰子の日記が、主人公と呪いを繋ぐ元になる。
でもね、そのあたりの経緯が曖昧なもんで、観ててモヤッとした気分にさせられる。
ちなみに、お約束のシャワーシーンは、今回ちゃんと頭ナデナデするんやね笑

おのののかが登場する母子家庭のエピソードは、謎の少年との絡み。
その少年って実は俊雄なんだけど、いつもの白塗りではなく、肉体を持った人間の少年として登場。
あの“家”が解体されたから、呪いの力で実体化したというのか?
その経緯がわからないので、ここでもモヤッとさせられる。

前作は映像(照明)がやけに明るくて、影や闇を使った表現が少なく感じたけど、本作は暗く鬱々とした雰囲気が強め。
しかし恐怖や脅かしの演出は、前作同様マイルド路線。
ファイナルだから派手にカマしてやろうぜ!みたいなノリとか無いみたいね。
それと主人公の恋人の能力者っぽい表現とか、彼が伽椰子にやられちゃうシーンって、まるで『リング』じゃないか。

終盤は、いろんな物事が繋がったようで、実は繋がった風に見せてるだけのような、カオスな感じ。
ファイナルらしさの欠片も無い結末には、思わず笑ってしまった。
実は観る前から、ホントに終わらす気があるの?と思ってたけど、やはりこんな感じかぁ。

主人公に姉妹を採用したり、各エピソードが最後に集約していく流れは、ハリウッド版の『呪怨』2作目っぽい感じがした。
この作品も過去の『呪怨』を知らない方々や、若年層をメインの視聴対象にしてそうだよね。
だから、そうした方々に向けたライトな内容になってるんだと思う。
作品を作る側も商売だし、大人の判断として、それはそれで間違いではないのかも知れない。
でもね、過去作からずっと観てきた側からしたら、好きな作品が色んな思惑でスポイルされた姿を観るのは、決していい気分じゃないね。

余談。
ヒカキンの登場は笑うところ?
ワシ

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