ヒトラーを暗殺しようと企てた平凡な家具職人。
彼はなぜ暗殺を計画したのか。黒幕は存在するのか。ドイツは何故真実を隠したのか。
1939年11月に、ヒトラー暗殺未遂を起こしたゲオルク・エルザーの実話を映画化。
彼がどのようにして犯行を計画・実行し、最終的にどうなったかまでが描かれています。
彼の計画はほぼ完璧です。不完全だったのは、ヒトラーの当日の動き。
その日ヒトラーはいつもより13分早く演説を終え、13分後に爆弾が爆発しました。つまり、いつも通りの演説だったら、ヒトラーは暗殺され、今の世界も少し違ったものになっていたのではないでしょうか。
ナチスは、誤差はただのミス、単独での犯行はあり得ないとしていましたが、ゲオルクが天才というのが証明された瞬間は嬉しかったです。それと同時に、ナチスの理不尽さに腹が立ちました。
見ていて辛かったのは拷問シーン。
吐くまでムチ打ち等されます。毎日傷だらけです。それが非常に痛々しい。
あと、ゲオルクの恋人であるエルザが暴力を受けるシーン。
なぜあんな酷いことが出来るのか不思議でならないです。妊婦の腹を蹴るなんてあり得ない。人間として終わってます。
ヒトラー暗殺はたまに見ていますが、単独犯というのは初めてでした。ヒトラーを疑問視し、ドイツの未来を考えて行動した人間がいたなんて。
非常に興味深い内容でした。