Kiki

黄金のアデーレ 名画の帰還のKikiのレビュー・感想・評価

4.0
題名そのもの
「オーストリアのモナリザ」と呼ばれるマリアの伯母の肖像画『黄金のアデーレ』をオーストリア政府相手に返還裁判を起こす…
82歳のマリアが駆け出し弁護士と奮闘する実話。

ヘレン・ミレンがデリケートで面白く ふてぶてしいマリアのキャラクターを素敵に可愛らしく演じる。めっちゃチャーミングです!
本当に表情が豊かに物語る。
(チッ!みたいな顔がいいの)

現在のアメリカと故郷のオーストリア、現代と過去の時代をドラマチックに行き来する。
テンポよく心情が描かれていく。

ライアン・レイノルズの弁護士も応援したくなるような誠実な人柄が、この作品を良作に仕上げていると思います!

ナチス、ユダヤ人迫害、オーストリアの歴史を知る映画。そして今も終わりのない争いに苦しむ人達がいることを画面で思い知る。
故郷なのに帰りたくない!というのは本当に辛いことです。
Kiki

Kiki