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黄金のアデーレ 名画の帰還のkazuのレビュー・感想・評価

3.9
アメリカに住む82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母アデーレの肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画『黄金のアデーレ』が、オーストリアにあることを知ります。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こします。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返ります。。。

ヘレン・ミレンが芯が強くエレガントでユーモアを兼ね備えたマリアを上手に演じてます。それからライアン・レイノルズがイイ!いつもは何を演じてもライアン・レイノルズなのに、今回はライアン・レイノルズ臭を完全に消してます👏

この作品、実話を元に作られているのですが、オーストリア政府からしたら面白くないはず。結局はお金が絡んでしまってるから多少の脚色もあるのかなぁ・・・

作中では描かれていませんが、マリアが高齢になったこともあり、ロナルド・ローダー(エスティローダー社の社長)に『黄金のアデーレ』委ねます。おそらく彼が "世界ユダヤ人会議" の会長というのが関係してるのかと。その額、155億円~😵

それ以外の絵画4点は、他者に116億円~😆

でも返還訴訟を起こした時、既にマリアは高齢なので、お金ではなく家族の形見を取り戻したい気持ちだったのでしょう。裏話や色々な疑念抜きに、作品自体はテンポも良く面白いです👌
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