黄金のアデーレ 名画の帰還のNYoLoのネタバレレビュー・内容・結末

ナチスドイツの蛮行を描いた作品は沢山ありますが、実話だと言うことで、こんな戦いもあったんだと驚きも交えながら見ました。過去のシーンにおいて極端に激しい場面はないけれど、どれだけ人の尊厳を踏みにじったかは、美術品が奪われたこと、家族をおいて祖国を離れなければならなかったことで表現されていました。

彼女がしたかったことは、単に自分の所有物を取り返すだけではなく、家族の尊厳を取り戻すこと、過去に起きたことを埋もれさせないことだったんだろうなって思います。

法廷での争いで、何が問題なのかがわかりやすく整理され、とても見やすかった。主役2人の気持ちの変化も、コントラストが効いてました。勝った！っていうラストへの盛り上がりだけでなく、彼女の後悔も深い余韻を醸しています。泣きました。←すぐ泣く(^-^;

静かな日曜の朝にうってつけの映画でした。