完全なるチェックメイトの井出アリヒサのネタバレレビュー・内容・結末

ボビー・フィッシャーの数奇な人生のどこにスポットを当てれば映画として一番、面白いのか。
72年のスパスキーとの対局が外せないことに異論がある人はいないと思う。

でも、違うだろ！
その後、92年の再戦までの経緯が大事でしょう！それをゴッソリと削って最後に字幕で説明とか私は呆れることしかできなかった。

ボビー・フィッシャーという奇行を繰り返した天才の生き方を描いたというには中途半端すぎる。
ていうか、対局の緊張感とか重要だと思われるスパスキーが「こんな奴とやってられるか！」的な場面もなければ、のちに（というかこんな時期に出会ってないはず）恋人は何のために中途半端に登場させたのかも謎です。
創作が許されるならフィッシャーの神経質さをなぜもっと誇張できないのか。
すべてが中途半端です。

個人的にはドキュメンタリーの方を観ることをオススメします。