デンマーク映画です。
とある1人の警官の行き過ぎた正義心、
突然起こる悲劇と耐え難い現実、
警官である前に父親としての気持ちが勝ることで、越えてはならない一線を越えてしまう。
悲劇と孤独、ある種の狂気が混在したミステリーです。
警官の妻 アナを演じたマリア・ボネヴィー
外見が如何にも欧州の女性らしい 笑
本作では育児ノイローゼ気味の妻を演じていて、情緒不安定やし扱いが難しいところ
どーでもいいですが 本編で
あなたの声量に何度驚かされたか 汗
いきなりで結構ビックリするシーンありました 笑
家の前が静かな湖畔で、景観に癒されます。ふつうに良い所、寒そうだけど…。
住んでみたいですねーー
はて
警官のアンドレアスと妻のアナには
可愛らしい愛息子 アレクサンダーがいる。
まだ生後あまり経っていないからか
夜泣きが酷く、夜泣きされた時には日によって、アンドレアスが車に乗せて落ち着くまでドライブしたり、アナが乳母車に乗せて外を散歩したりしていた。
そんなわけであまり熟睡できずに2人ともちょいお疲れ気味です。
とある日
相棒のシモンと薬物中毒者 トリスタン(知らぬ間に仮釈放されていたようで)の家で
彼に暴力を振るわれているサネとサネの息子 ソーフスを発見する。
ソーフスは生後間もないのであろう、息子のアレクサンダーと同じぐらい。
ソーフスは汚物にまみれてユニットバスのスペースに放置されており、ネグレクトもいいとこーー自分にも子供がいるアンドレアスにとっては他人事ではなく、トリスタンとサネに怒りを覚えながらも、ソーフスの体を拭き暖かい布で包むのでありました。
アンドレアスはソーフスを福祉施設に入れるべき、と進言するもなかなか事がうまく運ばず、うやむやのままで進展がありません。
ある日の深夜
アナが酷く狼狽し、泣き叫ぶ声に目を覚ますアンドレアス。何事かと、起きて声がする方へ向かうとそこにはアナとアレクサンダーがいた。だがアレクサンダーの様子が何かおかしいーー身体を触るアンドレアスだが、反応はなく、息もしていない。
必死に応急処置をするも、アレクサンダーは息を吹き返すことなく死んでしまう。
警察へ通報しようとするアンドレアスだが、アナがそれを強く拒むーーアレクサンダーと引き離されるようなことがあれば自殺する、と言うのだ。
鎮痛剤を飲ませ、アナが休んだところで、
アンドレアスはアレクサンダーの遺体とともに車である場所へ向かう。
着いたのはトリスタンの家。
物音を立てぬようにアレクサンダーの遺体を抱いて中へ入るアンドレアス。
そしてユニットバスの方へ向かうと、
やはりソーフスがいた。
前来た時に綺麗に拭いたにも関わらず、また汚物まみれになっている。
アンドレアスは
再びソーフスの身体を綺麗に拭く。
そしてアレクサンダーの遺体とソーフスを取り替えるのであった…
乳児の誘拐と死体遺棄、住居侵入….
犯罪は犯罪
アンドレアスは警官ですから、そんなことはもちろん分かっています。
でも取り替えてしまうのです。
次第に善悪に心が蝕まれていくアンドレアス、
自分の子は死に、まったく知らない子と時間を共にしていく中で狂気じみていくアナ、
ソーフスが死んだと思い、また刑務所へ戻ることを恐れるあまり良からぬことを企むトリスタン、
死んだのは別の子、ソーフスは生きていると信じるサネ。
各々の心境の変化やすれ違い、見解の違いやらでシンプルだったことがこじれ、複雑になっていきます。
内容が重いのに加え
静寂と綺麗な景観がいい感じでマッチしてました
自分だったらどうするんかなー