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怪物はささやくの3100のネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

真実を定めることの難しさや、真実を語ることの難しさと大切さについてやさしく教えてくれる映画だった。
物語の後半で、少年は隠された4つめの話、彼自身の悪夢の話の「真実」を勇気を持って話す。しかし、怪物が何度も語りかけるように真実とは複雑、奇妙、矛盾したものだ。
本当の彼の気持ちは、病室での最後の行動の通りだし、勇気を出せて本当によかった。

最後のシーン、母親の絵描きノートに幼い母親と親しげにする怪物が出てくる。彼女の創造したこの怪物が、なぜ少年の世界に現れたのか気になっていたけども、この絵描きノートに秘密が隠されていたのかな。
少年は、怪物の出現に最初は驚いていたけども、深層下では母親との繋がりをとても意識させるような存在であったのだと思う。2つ目のストーリーまでは、忘れてしまってはいても幼い頃に母親から繰り返し語り聞かされていた母親オリジナルのお話なのだろう。
怪物が時折話す教訓についても、母親が何度も幼い頃の少年に聞かせた話の一部であったんだという気がする。

オンライン試写会で鑑賞。十分綺麗だけども、画質的にはやはり映画館で観たいと感じた。
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