みんと

砂塵にさまようのみんとのレビュー・感想・評価

砂塵にさまよう(2003年製作の映画)
3.5
アスガー・ファルハディ監督長編デビュー作。
そして遂にコンプリート!

毎度の事ながらイランのお国事情に新鮮な驚きを感じる。今作では結婚(離婚)事情とお仕事事情。
デビュー作らしい?迷走感がなんだか微笑ましい。←既に上から目線。笑

何かと子供じみた主人公の行動に終始苛立ちを覚えるも、脱獄囚とのちょっとしたロードムービー的な心の交流には引き込まれる。
なかなか台詞を吐かない脱獄囚の味のある演技と哀愁めいたものには魅力を感じたりも。

いや~ふたつ並んだビンの中味はなかなかのホラーだったなぁ…

ファルハディ監督作品にしては平均スコアの低さが気になってたけれど、後の作品に通じるショット達や世界観はちゃんと感じられた。ただし、鑑賞後のモヤり味の弱さは物足りなかった。
もっとも、プロットよりも何よりもあの爬虫類の存在が大丈夫か否かが評価の分かれ目なのかも…?

私はギリギリ大丈夫だった。
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