kirito

ワンダーウーマンのkiritoのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.0
【信念≠正義】

なんか…もう色々衝撃だったし、ショックだった。
中盤くらいから、どこがこの映画があんなにも騒がれた理由なのかを必死に探したし、考えてみたけど、全然見つけられず…

DCが渾身の作品として出し、救世主とも一部では言われてたみたいだけど、自分は全然はまれず。

未だに男尊女卑が騒がれる世界で、女性がヒーローになるという展開は世の女性を勇気付けると思う。
男が尻込みする場面でも前面に立って戦争に挑んでく姿には鳥肌も立ったし、ダイアナの強さは強調されていたと思う。

けれども、流石に無鉄砲すぎ、もっと言えば自分勝手に行動する部分も多く、なんでそんな行動とるの?と不可解になる部分も多い。でもそれには理由がある。
例えば、戦争において少数も救おうとする彼女の姿勢。自分やクリスパインは少なくともどこかで最低限の犠牲は必要だと考えてしまってることを突きつけられる場面であり、だからこそその『常識』から外れた彼女の行動に苛立ちを覚えてしまうのだろう。

原作がこうなのか知らないけど、時代背景を無視して史実に入れ込んできたあたりがものすごく鼻についた。
特にドイツ軍の方の説明ないし。

そして戦闘シーンが安定の『夜』。
バットマンはわかる。でも、最後のシーンまで夜にする必要あったのか?
アマゾネスのとこのみあんなに快晴なのに、なんでロンドンがずっと曇りなの?意味わからないんだが。
確かに、霧のロンドンとは言われてるけど、どんだけお前ら暗いとこ好きやねん。
もうそれならずっと曇りにしとけばいいよと思ったら最後の最後で朝日見せてるし、晴れてるし、もうよくわからん。


ただ、テーマ曲?の『チャラララ〜♪』と共に動くダイアナはめちゃくちゃカッコ好かったし、(スローモーションの多用はあるものの)カメラワークもかっこよくて痺れることには痺れる。
いよいよ新時代かなと思える戦闘シーンを見せつけられただけに、ストーリーに入り込めない点が悔しかった。

あとは、インディアンとか、スナイパーとか出してきた割には全然活かしきれてなくて、クリスパインだけでよかった感が凄かった。

ガル・ガドットが綺麗だから絵的にはもつけど、141分は流石に長い。アクションシーン以外は何度も睡魔に襲われた…

これは、事前のハードルが上がってた云々ではなくて、根本的にこの映画が合うか合わないかの差だと思う。

※まあジャステイスリーグに期待する。
あとワンダーウーマンまだ観てないのに、ワンダーウーマンが登場するジャステイスリーグの予告流すの本当やめてほしい。もっと構成考えろ。公開遅いねん。

2017.8.25
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