このレビューはネタバレを含みます
この映画すごい
映画のラスト、既に死相が出てるリリーの「これほどの愛に私は値しないわ」ってセリフでダム決壊したみたいに涙止まらなかった
ずっと胸が苦しくて呼吸が浅くなる。除き部屋で旦那さんが女性の真似をし始めた時、もうどんな事があっても彼の中にいるリリーを否定してはいけないんだと思った
正直今まで見たどの映画の女性よりもリリーが一番官能的！エロシーンないのに
リリーと会話している時の奥さんは、リリーという1人の女性に対して接しているようにしか見えなかった。奥さんがリリーを理解してあげられなかった時、愛する旦那がもう戻ってこないのではないかととても歯痒かったはず。初めは夫婦で女装をして少し楽しむ程度に考えていたんだと思う
奥さんが成人女性じゃなく小さい子供に見える時が何度かあった。大切な人を失いただただ不安で自分を変えてくれる何かを求めている
実話を元にした作品ということもあってリリー以上に奥さんがこの映画の主人公に思えた
本当は2人とも自分の人生の主人公だよ、でもこれって自分の人生の主役を相手に譲るくらいの愛がないと生まれない生き様だよね
奥さんが浅黒く勝気で旦那さんが色白で内気で、奥さんの胸が小さいのも、全て旦那を女性らしく演出するためだったんじゃないかな
主人公が男性から女性になっていくにつれて奥さんを見る視線に段々と性的な熱が冷めていく演技も素晴らしかったです
