【希望】
『私はご主人を救える。
しかし、ご主人ではなくなります。』
改めて本作を見ると、エディ・レットメインじゃないとリリーは務まらなかったんじゃないかなと。
彼の体格もそうですが、女方の仕草をするために相当学んだのでしょう。
公開時期に映画館に行けず観れなかった作品をようやく鑑賞。
初めて性転換手術を受けた人の話。
一説では10人に1人がLGBTの悩みを抱えているとか。
今でこそ、性的同一性障害は認知されるようになり、ある程度の理解が増えているように思えます。
どんな手術でも必ず始めがあり、そこから研究が重なって手術の成功が増えていく…それならばきっと性的同一性障害の悩みを抱えている人にとってはまさにリリーは希望なのでしょう。
彼の存在がなければ今の手術はもしかしたら無かったのかもしれません。
本作はエディの演技は勿論ですが、最初の女装シーンの目線のカメラワーク、鏡に写って密かに変身するリリーを影から撮るカメラワークに唸りました。
リリーの妻も悩みながら彼（彼女）を支え続け、彼女の存在なくしてやはりリリーは誕生しなかったと言えます。
※そして、アリシアは美人。
あと個人的にはハンス役のマティナスもなかなか好きでした。
最後の風景は本当に絶景。
ここはいつか自分の目で見に行きたいな。
2016.10.16
