湯っ子

インビトゥウィーナーズ/思春期まっただ中の湯っ子のレビュー・感想・評価

3.2
軽くて笑える映画が観たくて。
元はイギリスのテレビドラマだったらしいですね。
どうりで、主要人物はじめその家族までキャラクターが立っていて、しかも濃いぃ。
イケてない男子4人組がバカンスに出向き、恋と友情にハジけるという、私の好きなお決まりのパターンなんだけど、ギャグが強烈で、ここまでやるの⁉︎とびっくりした。
私が笑えるボーダーラインをたまに超えるところもあるけど、なかなか刺激的で面白かった。

父親にも変だから人前に出せない、と言われてしまうウィルは、ウディ・アレンぽい。
Netflixのドラマ「マスター・オブ・ゼロ」のデフもそうだけど、アレンの継承者みたいな人、他にもいるんだろうな。
変な奴だけど頭が良くて面白くて、中身空っぽイケメンに飽き飽きした美女に好かれる…これは全ての文化系男子のひとつの理想形なんだろう。

障害者絡みのギャグもあるんだけど、これがすごく微妙なところをついている。これを不謹慎だ!と怒ったとしても差別意識を問われるようなバランス。これは観客に挑戦してるのかな?
私は困惑の笑いしかできなかった。

なかなか、観る人を選ぶ作品ではあるような。
共感性羞恥を感じやすい人はツラいかも。
私は、その辺を自分で引っ掻きたくなるタチなので、おお〜…キタキタ、痛てて…を楽しんだ。
はい、そうです、私ちょっとMです。同時にちょっとSですけど。←いわゆるフツーですね。みんなその辺は両方持ち合わせているのが普通だと思います。

おバカなコメディ映画についてレビューを書いているのに、結構自分が真剣に考えていることに気がつく。人が何を笑うか、ということは人間の真理に触れるテーマだもんね。

映画の話に戻ります。
観る人を選ぶという点では、突如現れる閲覧注意のシロモノ(いや、白くはなくて、こげ茶色…オエッ!)とか、その辺が苦手な人は無理かな。
さすがにこっちは私もヒェーッ!となったよ…
湯っ子

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