シミステツ

軽蔑のシミステツのネタバレレビュー・内容・結末

軽蔑(1963年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

劇作家のポールの元に『オデュッセイア』にセックスなどロマンスを盛り込んだ新しい脚本製作の依頼が舞い込み、妻で女優のカミーユがなぜだか軽蔑のまなざしで見つめる。衝撃のラスト。

私の足首は好き?ヒザは好き?いいお尻だと思う?と聞いている最初のシーンでの関係性はすごく良い。途中から明かりがついてカラーに移り変わった時の裸体の美しさには感動した。

「乳房と乳首どっちの方が好き?」
「比べられないよ」

「全部好き?」
「私のすべてを愛しているのね」
「君のすべてを優しくどうしようもなく愛してる」
「私もよポール」

幾度となくインサートが入る石像のカットが印象的。43分あたりのキスシーンの足元カット天才。

『オデュッセイア』(ホメロス)…トロイア戦争の勝利後、凱旋するオデュッセイアで神々に困難を強いられ、10年の月日が経ち、不在中に妻に言い寄っていた男たちを粛清するという話。