このレビューはネタバレを含みます
ブルーバレンタインに続きデレク・シアンフランス監督作を見てみました。
とっても胸に突き刺さる素晴らしい作品でした。
孤島ヤヌス・ロックで暮らす灯台守の夫婦、トムとイザベルのもとに流れ着いた身元不明の赤ちゃんを、2度の流産を経験したイザベルは我が子として育てる決意をします。
この時点で、いやいや落とし物でもないし何してんの!って思ってしまいますが、女性が望んでいた赤ちゃんを2度も流産している事の苦しみは計り知れません。
トムも抵抗しましたが、イザベルの気持ちを汲み一緒に育てる事になります。
ですが、ある日ルーシーと名付けた赤ちゃんの実の母のハナが現れます。
ハナは長い間娘を必死に探していましたし、夫が死んでいた事も知ります。
ハナの気持ちを考えると胸が苦しくてたまりません。娘が生きてることを知り、トムとイザベルから取り戻す為の動きを始めます。
我が子に母と認識されない辛さ、我が子を愛していながら育ての母に委ねようとする彼女の気持ち、辛過ぎます。
イザベルもハナも愛する気持ちは一緒です。
ただ、イザベルがルーシーを拾わなければ、誰も不幸にはならなかったはずです。
と、この物語の終盤ルーシーは大人になってトムとイザベルの家を訪れます。
美しく立派に育った彼女を見て、心が和みました。彼女は沢山の人に愛されて育ったんです。
もしかしたらあの手漕ぎボートが発見されず亡くなっていたかもしれない。
そう考えると、トムとイザベルに救われた事は運命だったのではないでしょうか。
本当感動的な作品に巡り会えました。
◼️物語、構成 5/5
◼️演者、演技 4/5
◼️演出 4/5
◼️衣装、メイク3/5
◼️音楽 3/5
◼️美術 4/5
◼️満足度 5/5
◼️万人受け 3/5
◼️病みつき度 3/5
◼️涙 4/5
◼️恐怖 1/5
◼️安らぎ 1/5
◼️笑い 1/5
◼️アクション 1/5
◼️謎解き 1/5
◼️エッチ度 1/5
◼️グロ描写 1/5
◼️胸糞 2/5
◼️歴史的背景 2/5
◼️元気貰える 1/5
◼️睡魔 1/5