日央

光をくれた人の日央のネタバレレビュー・内容・結末

光をくれた人(2016年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ブルーバレンタインに続きデレク・シアンフランス監督作を見てみました。

とっても胸に突き刺さる素晴らしい作品でした。

孤島ヤヌス・ロックで暮らす灯台守の夫婦、トムとイザベルのもとに流れ着いた身元不明の赤ちゃんを、2度の流産を経験したイザベルは我が子として育てる決意をします。

この時点で、いやいや落とし物でもないし何してんの!って思ってしまいますが、女性が望んでいた赤ちゃんを2度も流産している事の苦しみは計り知れません。

トムも抵抗しましたが、イザベルの気持ちを汲み一緒に育てる事になります。

ですが、ある日ルーシーと名付けた赤ちゃんの実の母のハナが現れます。

ハナは長い間娘を必死に探していましたし、夫が死んでいた事も知ります。

ハナの気持ちを考えると胸が苦しくてたまりません。娘が生きてることを知り、トムとイザベルから取り戻す為の動きを始めます。

我が子に母と認識されない辛さ、我が子を愛していながら育ての母に委ねようとする彼女の気持ち、辛過ぎます。

イザベルもハナも愛する気持ちは一緒です。
ただ、イザベルがルーシーを拾わなければ、誰も不幸にはならなかったはずです。


と、この物語の終盤ルーシーは大人になってトムとイザベルの家を訪れます。

美しく立派に育った彼女を見て、心が和みました。彼女は沢山の人に愛されて育ったんです。

もしかしたらあの手漕ぎボートが発見されず亡くなっていたかもしれない。

そう考えると、トムとイザベルに救われた事は運命だったのではないでしょうか。

本当感動的な作品に巡り会えました。




◼️物語、構成 5/5
◼️演者、演技 4/5
◼️演出    4/5
◼️衣装、メイク3/5
◼️音楽    3/5
◼️美術    4/5
◼️満足度   5/5
◼️万人受け  3/5
◼️病みつき度 3/5
◼️涙     4/5
◼️恐怖    1/5
◼️安らぎ   1/5
◼️笑い    1/5
◼️アクション 1/5
◼️謎解き   1/5
◼️エッチ度  1/5
◼️グロ描写 1/5
◼️胸糞 2/5
◼️歴史的背景 2/5
◼️元気貰える 1/5
◼️睡魔    1/5
日央

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