成田007

ゴーストバスターズの成田007のレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
4.4
1980年代、映画史に伝説を作り出したゴーストバスターズ。今も語り継がれる個性的なキャラクターたち、世界観のインパクト、耳に残るサウンド。あれから30年の時が経ち、ゴーストバスターズがリメイクされ帰ってきた!!

リメイクで大きく生まれ変わったのはゴースバスターズ全員が女性になったことだ。前2作では全員男性だったものが、しかも最強のコメディアンたちが演じたものが、女性に変えることでどうなるか想像できなくて不安しかありませんでした。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、アーニー・ハドソン以外のゴーストバスターズは想像ができませんでした。

しかし、そんな不安杞憂でした。スタートして数分で新生ゴーストバスターズに夢中になってしまいました。女性だからどうこうなんてなくて、ただただ笑いっぱなしでした。

まず、キャストたちのコンビネーションが見てて心地いいです。お互いがお互いに個性を持ちあわせていて、それが笑いの化学反応を起こす。何気ないシーンでも笑いを誘い、つまらないと感じたシーンはエンドロール含めてどこにもなかった。クリステンの表情豊かな顔芸、メリッサのマシンガンのように飛び出す毒舌、ケイトのクレイジーさ、レスリーの底抜けなしの明るさと個性まみれのキャラクター。今を代表するコメディアンヌが見事に新しいゴーストバスターズを生み出してます。さらに受付係のクリス・ヘムズワースもしっかり笑いを取ってます。

さらに、CG技術の向上でゴーストはよりリアルに3Dでは迫力満点のものになっている。画面を埋め尽くし、はみ出すばかりのゴースト達。スライムのドロドロ感が3Dでちゃんと表現された驚きの連続でした。第一作のゴーストは当時あまり普及していなかったCGを駆使したり、ゴーザを粘土などで作り上げていた。それから30年の技術の進化が見てものすごく感じました。

今作で一番嬉しいのは元祖キャストたちがカメオ出演しているところだ。何気ないシーンでも彼らが出た瞬間に残すインパクトの強さはさすが伝説を作り出したキャスト。2年前に亡くなったイゴン博士役と脚本を務めたハロルド・ライミスも登場して、笑わせてもらいたかったと心の底から思う。ハロルド・ライミスがいなければゴーストバスターズは生まれてなかった。

元祖のスタイルをしっかり感じさせながら新たに生まれ変わったゴーストバスターズ。彼女たちもこれから伝説を作り出して、これからも語り継がれる一本になってほしい。
成田007

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