あきしげ

ゴーストバスターズのあきしげのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
4.0
オリジナルに敬意を表したずっと楽しい作品。

良かった点。

・ポール・フェイグ監督の原作に対する愛情
・女性メンバーの個性豊かなキャラクター
・吹き替えの友近と渡辺直美
・オリジナルメンバーのカメオ出演

悪かった点。

・所々にあるテンポの悪い場面
・悪役の存在感が少し薄い

公開される前から期待していた作品。
近年はリメイクやリブートされる作品が多い。
ただ、ほとんどがオリジナルと比べて微妙。

確かに本作は公開される前から不安視する声があった。
そもそも、メンバーが女性というのも批判の対象になった。
しかし、個人的にはアリだとずっと思っていた。

なぜなら、アイドルみたい女優じゃなかった点だ。
みんなコメディエンヌとして活躍している女優だから。
しかも、見た目重視じゃないところも好感が持てる。

エリン・ギルバート=ピーター・ヴェンクマン。
アビー・イェーツ=レイモンド・スタンツ。
ジリアン・ホルツマン=イゴン・スペングラー。
パティ・トーラン=ウィンストン・ゼドモア。

それぞれが個性豊かなキャラクター。
オリジナルキャラを根底にしているが、本作では別物。
でも、それが素晴らしい個性を発揮している。

もちろん、オリジナルのカメオ出演も本作のお楽しみの一つ。
どこでどんな役で出てくるか、それだけでも楽しめる。

そして、本作を演出したポール・フェイグ監督。
オリジナルに対して敬意と愛情が本作に表れています。
だからこそ、ずっと楽しい感じになっている。
確かに所々のテンポの悪いところがあるが、それを充分にフォローした面白さがある。

クライマックスでのアクションは圧巻である。
現代の最新映像技術を駆使した映像は見応え充分。

個人的にはジリアン・ホルツマンを演じたケイト・マッキノンが一押し。
他のメンバーよりも一回り年が下だけど、独特の雰囲気がずっと漂っている。
あとはケヴィンを演じたクリス・ヘムズワース。
いつもはしっかりした役なのに、本作の天然バカもずっと面白い。

最後に吹き替えを担当した友近と渡辺直美の両者。
当初は気づかないほど、両者ともに個性を消して吹き替えに徹している。
どちらもプロの声優にも負けないだけの上手さがありました。
それが本作の評価を上げている要因でもあります。

続編があれば期待してしまう出来でした。
オリジナルが好きな自分として、本作は満足できる内容でした。
あきしげ

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