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Wの悲劇のKのレビュー・感想・評価

Wの悲劇(1984年製作の映画)
3.6
ドキッとさせられるオープニングの会話。ダンスレッスン。役者志望の熱気。一口で捨てる煙草。カーテンで表現する緞帳(どんちょう)。Wには和辻とwomanの二つの意味。照明を点けたり消したりカチカチ。指歯磨き。蜷川さんの喝。まぶた「さっきは閉じたのに…」。「1ベル、2ベル、音楽スタート、客電落ちて、緞帳アップ…はい!」。記者会見。梨元さんが懐かしい。劇中劇の手抜きの無さ。ジムノペディとレクイエム。天井のポスター。役者のスイッチが入ればいくらでも演じられる主人公だからこそ最後の言葉や表情が映える。隅々に著名人が配置されていて贅沢な一本だった。
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