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ローリングのhi1oakiのレビュー・感想・評価

ローリング(2015年製作の映画)
3.7
水戸を舞台にした、盗撮で教師の職を失った男とその教え子の話。
川瀬陽太が韓国映画で汚職警官とかやってそうなのイおっさん系の顔で演じるロクデナシ感がいいね。自分がもう教師ではないことを悟ってからが本領発揮でおもしろい。
バイオレンスは薄めだけど、エロはふんだんに盛り込まれています。でもコレ意識的にやってるんだと思うけど、いわゆる“濡れ場”で話が停滞しないというスタイル。エロいシーンを見せるためだけの濡れ場になってない。
バイオレンスは最小限で、基本的にはコメディ寄りなので、コレで暴力描写がキツかったら、いわゆる昨今の韓国映画的な“厭さ”を見せるエンターテイメントになってたことでしょう。そこを抑えたことで一皮剥いた日本の地方都市感を絶妙に表現しているのかなと。凶器も安易に銃なんて出してこない(もしかしてガンアクションあるの?っていう描写は見せつつ)し、それ以上にコメディ的に機能するアイテムで対応してるのが良かった。
あと、どんだけ頑丈なハードディスクなんだよ…っていう。高かったでしょそれ…。
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