つまりはアームストロングと一緒なんだけど、パンターニは自殺してしまったので感傷的に語られただけのような。
だれが一番悪いといえば業界の上層部なわけだけど、各選手にも責任がある。でもプロになれるかなれないかの瀬戸際で医者や監督や会長にみんなやってるしバレないからドーピングしないとダメと言われてじゃあプロになりませんって言える選手なんているのだろうか。
でもこの作品はドキュメンタリーとしては感傷にすぎて問題の核心を誤魔化してしまっていると思う。アームストロングの叩かれ方に比して印象操作がすぎる。アメリカ人とイタリア人の求めるものの違いなのだろうか。だとするとイタリアの文化は不正の温床になりやすいのではないかと思う。
ドーピングや不正はそれがいかに些細であってもどのレベル、どんなビジネス的損失があっても厳しく罰しないと問題が広がって行った先に多大な悲劇を引き起こすなぁと再確認された。それができていればパンターニは死ななくてよかった人間だろうに。