九月

キング・アーサーの九月のレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2016年製作の映画)
3.8
ストーリー自体はよくある感じだったけれど、キャストが豪華で、出演者と登場人物のキャラクターに魅力があれば、こういうファンタジーも割と好きなのかも、と思った。

淡々と物語が進んでいくのではなく、途中、チャーリー・ハナム演じるアーサーがストーリーの筋書きを話すシーンが盛り込まれていたのが面白かった。その間、現実の世界で話をしているシーンを映すのではなく、アーサーが頭の中で想像している場面が描かれ、観客への説明が言葉だけじゃなく映像でもされる。入り込みやすい上に、ファンタジー一辺倒ではなくエンターテイメントとしても楽しめる部分もあって良かった。

チャーリー・ハナム、長年のガイ・リッチーファンで、自腹で飛行機代を出して監督に会いに行きこの作品への出演を直訴したらしい。
でも、念願叶って主演映画が完成したにも関わらず、ワーナーを脅かすほどの赤字となったとか。計画されていた続編も制作中止となったみたいで残念…

テンポの早さや会話劇、映像の威力を楽しめて、主人公の好感度も後味もスッキリな映画だった。
九月

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