「パリ、ジュテーム」「ニューヨーク、アイラブユー」に続く、エマニュエル・ハンビイの「Cities of love」シリーズの4弾。全体的にかなり微妙だった。もう「パリ、ジュテーム」のクオリティは取り戻せないのか。
Dona Fulana (アンドゥルーシャ・ワディントン)
★★
ホームレスになった祖母と自立した孫の再会。ホームレス=悲しい・悲惨という既成概念を打ち壊す作品ではあるが、何だかなあ、、、
La Fortuna (パオロ・ソレンティーノ)
★
金持ちで傲慢な妻と糖尿病で心配性な年上の夫のアメリカ人の裕福な夫婦がビーチへ行き、「運命」について語り合うが、、、エミリー・モーティマーが「パリ、ジュテーム」に続いて出演。ヒロインのキャラがクソすぎて、ラスト、スッキリしてしまった。面白くはない。
A Musa (フェルナンド・メイレレス)
★★★
「シティ・オブ・ゴッド」のメイレレスが撮ったのが意外なほど実験的。ヴァンサン・カッセルが脚フェチの彫刻家に扮した台詞のない一篇。台詞がない分、音でかなり遊んではいるが、噺はちと物足りないというか、、、だが、ちゃんとラブストーリーではある。
Acho que Estou Apaixonado (ステファン・エリオット)
★★
オーストラリアから来たスターと彼を案内するブラジル人ガイドが、急な思いつきでクライミングを始める。誰かと思ったら、「プリシラ」の監督ね。
Quando não há Mais Amor (ジョン・タトゥーロ)
☆
タトゥーロがヴァネッサ・パラディと大喧嘩した末、パラディのPVになる。つまらなすぎて引いた。
Texas (ギジェルモ・アリアガ)
★
事故で片腕を失ったボクサーが、同じ事故で足が不自由になった妻の手術費用を稼ぐため、ボクシングを再開するが、、、「バベル」の脚本家というだけあって、バカバカしいほど設定が極端だし、終わり方も酷い。面白くない。
O Vampiro do Rio (イム・サンス)
★★★★
今回の中では一番オリジナリティがあったし、良くも悪くもリオらしさは出てた。面白い。
Pas de Deux (カルロス・サルダーニャ)
★★
リオのバレエ団に所属するダンサーのカップルが本番中に交わすやり取り。美男美女が踊る様を影絵で見せるっていうあざとさ満点の一本。いっそ、もっと芸術作品に全振りした方が良かった気もする。
Inútil Paisagem (ジョゼ・パジーリャ)
★
「エリート・スクワッド」やリメイク版「ロボコップ」のパジーリャが監督。ハングライダーで魅せるリオの絶景は必見だけど、ストーリーはあってないようなもの。小ネタでしかない。
O Milagre (ナディーヌ・ラバキ)
★★★★
今回の中では一番面白かった。宗教と人々の関わりをコミカルに表した、ラバキらしい一作。ハーヴェイ・カイテルがとても良いし、子役の男の子もとても良い。