KSatさんの映画レビュー・感想・評価

KSat

KSat

大阪の大学で映画を学んでいた。現在は都内に勤務。
よく、前に観た映画にレビューを書き加えたりします。

好きな監督:キューブリック、リンチ、ブレッソン、シュヴァンクマイエル、ハネケ、ヘルツォーク、アントニオーニ、ブニュエル、キェシロフスキ、ロメール、ルコント、タランティーノ、ゴダール、アルモドバル、コーエン兄弟、カーウァイ、ギドク、バートン、ウィーラセタクン

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へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

以下、ネタバレ。


何か起きる映画かな、と思ったが、何も起きなかった。

タルすぎるほどに長い場面、事故をミニチュアで再現する母親、ティーンばかりが集まるパーティーに子供を連れていく神経、そらあ頭お
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.3

確かにフレディ・マーキュリーを神格化し過ぎていて、ブライアン・メイやロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの活躍や業績があまり表現されていないのは違和感があるが、この際どうでも良い。

この手の音楽映
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麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.1

敗戦のさなかで賭麻雀を知った学生と博打に取り憑かれたろくでなしの噺。

冒頭の焼け野原のミニチュアから見せる見せる。ボロ屋の賭場で丁半をする冒頭から惹き付けられるし、バー奥の麻雀部屋や居酒屋の凝りよう
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不安の種(2013年製作の映画)

2.9

なかなか笑えるけど、怖さはあった。

だがおちょなんさん、アンタはダメだ。漫画より怖くない

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.3

かわいい。

ずっとシーツかぶってるケイシー・アフレックも、こんな映画作るデヴィッド・ロウリーも、ルーニー・マーラもかわいい。ただただかわいい。

噺は結局のところ「インターステラー」みたいな感じなん
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私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第(2018年製作の映画)

2.8

2作目より過激でバラエティは豊かかな。毎熊さんのあの見た目で奴隷をたくさん飼い慣らすってのに違和感は拭えなかったなあ。

マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

1.3

つまらな過ぎてドン引きした。ロシア映画の歴史はこんなクソ映画を大枚はたいて撮るために築かれたわけではないはずだ。

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

2.5

小松菜奈がただただ可愛い。が、ラストのアップになると違和感。

清野菜名は時たま磯野貴理子に見える時があった。

松本穂香のバカっぽい感じは最高。山本舞香の無理した京都弁は微妙すぎる。京都の女はもっと
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白夜(1971年製作の映画)

4.2

ポンヌフで二人が佇む真下を舟が過ぎ行く時。

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

2.9

確かに1・2に比べたら劣るが、駄作というよりかは凡作というべき。

トム・ヘイゲンがいなくなったことと、ヒロイン役があまりに小娘すぎるソフィア・コッポラなのが致命的。度々挿入される前二作からの回想はマ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

観てからだいぶ経ってしまった...以下ネタバレ。


「銀の湖の下には...」

幻の遺作でのプールから足を突き上げた裸のマリリン・モンローや、1970年7月号のプレイボーイの表紙が、2018年の映画
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

1.5

最初の30分で「いや、こんなオチはないだろうなあ」と考えていた通りのオチだった。悲しい。

演出が面白いわけでもないし、オチありきの映画はオチが見破られたら何も面白くない、という典型的な一例。

アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

2.7

スカヨハ演じる地球外生命体が冬のスコットランドを舞台に、道行く男たちを次々逆ナン。しかし、連れていかれた先には沼のような空間があり、そこで「捕食」されてゆく。

沼のような空間の黒、冒頭での白の空間、
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捜索者(1956年製作の映画)

4.3

捜索に出向く一行を映し出したロングショット、何年経ったかという時間の経過が完全に省略された展開、2度繰り返されるベンチの横転、2度姪を抱き上げるジョン・ウェイン、そして、閉ざされる扉。

映画という映
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ストーカー(1979年製作の映画)

4.4

ひたすら水が溜まっていて時たま火が現れ、死が近くにあるらしいのに誰の死も描かれず、口を開けばわかるようなわからないような議論があり、それ以外はただただ静寂が広がる。

町山はタルコフスキーがロシア正教
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紀子の食卓(2005年製作の映画)

3.8

家族の崩壊と「似非家族」という新しいかたちでの再生、という大まかな流れは「愛のむきだし」と同じだが、こちらはよりシンプルに見える。

園子温の映画は、「私は詩人です」と言わんばかりのモノローグとそれを
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NOVO/ノボ(2002年製作の映画)

4.0

記憶喪失の主人公が恋をすることで記憶を取り戻していく、という「メメント」のような噺かと思いきや、そんなものでは全くない。

とにかく、恋に落ちることのエモーショナルな感動とそれを長続きさせたいという欲
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孤独な存在(2016年製作の映画)

3.0

「孤独な存在」なのは、被写体じゃなくて作り手だった。そこにまず驚いた。

映るものがあまりにも陰鬱で見ていられない時があったが、最後には幽霊になってしまう悲惨さには目を見張った。

秋津温泉(1962年製作の映画)

4.4

満ち足りた画面、とにかく動く岡田茉莉子、移ろいゆく四季の情景、見事な時間の省略と背景で流れる音楽で示される時間の経過。

人が走ってるだけで泣けてしまうなら、それはもう、映画として完璧という他ない。

飢えたライオン(2017年製作の映画)

1.0

ハネケの「コード・アンノウン」のパクリ。しかし、こちらは台詞が死ぬほど陳腐で、何ら惹かれる場面がなく、適切に引いた画のメリハリがなく、不必要なカットが多く、SNSをモチーフとしながらもスマホが出てこな>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

2.1

ルイーズ・ブルジョワみたいな蜘蛛を出すことで、退屈な物語が一気に面白くなる、ということはない。

残念ながらメタファーとしての機能が充分に果たせていないため、思わせぶりなだけの、至極退屈な映画になって
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PASSION(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

噂には伺っていたが、冒頭のレストランでの場面は、想像以上にカサヴェテスだった。いつまでも続くクローズアップの連続はしかし、必ずしも「喋っている人」を映し出してはいない。これは偉いと思った。もっとも、カ>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

すごく面白い。が、「お前、ホントはこういうのが撮りたいんだろ?」と濱口竜介に言われているようで、悔しい思いをさせられる一作。

スローで撮られた出会いの場面の癇癪玉の煙と切り返し、そこからのキスは、あ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.8

ぼんやりとしながらも時折暴力性を覗かせる柄本佑やボーっとしている染谷将太。

しかし、石橋静河の顔がとにかく好い。こんなにアップになった時の顔がすごい人は久しぶりに見た。

なんていうこともない噺だっ
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ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ルコントの映画は不細工な中年と癖のある美女の奇妙な恋愛を描いたものと、男同士の友情を描いたものとに大別できるが、これは後者の極北だろう。

ダニエル・オートゥイユ演じる美術商フランソワがその傲慢な性格
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「マルホランド・ドライブ」や「仮面/ペルソナ」、「めまい」といった映画の系譜に連なるような、フランソワ・オゾンのスリラー。

螺旋や円、三毛猫、双子、臓器といった魔術的な要素が頻出するあたりがいかにも
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心と体と(2017年製作の映画)

4.0

ハンガリーの食肉加工工場を舞台にした、片手が不自由で孤独な男と、コミュニケーションが取れない若い検査官の恋。

「アメリ」や「勝手にふるえてろ」に連なる、コミュニケーションが取れない自閉的な女性の恋と
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PARKS パークス(2016年製作の映画)

3.1

相変わらず脱力しっぱなしの橋本愛の美貌やくちばしが最高すぎる永野芽郁、良いキャラしてるような気もするがやってることが最低な染谷将太が織り成す、井の頭公園を静かに讃えた映画。

よく考えたらいきなり知ら
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

再見。以下、ネタバレ大量。

唐突に15年も監禁された男が解放され、監禁した人間を探し出し、真相を探る復讐劇。

長回しの横スクロール格闘シーン、イイダコの踊り食い、全力の犬真似、抜歯や舌の切断など、
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日本脱出(1964年製作の映画)

4.3

東京オリンピックに湧く昭和39年の日本を舞台に、アメリカ行きを夢見るバンドボーイの青年が、危ないヤマに手を出したことがきっかけで意図せず次々に人を殺してゆく悲劇。

これだけだとよくある逃避行モノなの
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路(みち)(1982年製作の映画)

1.7

無実の罪で投獄されたユルマズ・ギュネイが刑務所の中から助手を代理監督にして演出し、パルムドールまで獲っちゃった映画。かなり前から期待していたのだが、驚くほど退屈。

トルコの刑務所を仮出所した5人の囚
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

-

たしかに面白かったけど、自主制あるあるが延々と続くのを見ると、色々と想うところがあるため、素直に笑えない。測定不能。

ただ、これが全国100館規模に拡大するほど異常に受けてるのはちょっと理解できない
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飾窓の女(1944年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一切の無駄がなく、二転三転するノワール映画としても一級ながら、その驚くべき結末により、一気に夢幻的な御伽噺と化す。ズルすぎる。

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