blacknessfall

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.2
「破」とついてるから何か今までの世界観を揺るがすような驚天動地の展開があるんじゃなかろうかと思ったけど、そんなこともなく自分の知ってるエヴァだったな笑

アスカが登場してシンジとエヴァに乗ることへのスタンスの違いから、シンジの苦悩や不全感がよりクッキリ輪郭を持って表れたように思う。
綾波レイ、アスカという盟友を間近に見ることで2人と自分の違いから自分が鮮明になったけど、その自身のグラグラさにより深く苦悩することになったような気も、、笑
シンジから見ると2人、特に綾波レイが自分が渇望する父であるゲンドウの愛を受けてるように見えて、何故自分には愛を向けてくれないのか?と苦悶するのはとても切ない。
シンジのこと基本好きではないおれも同情はしちゃうよね笑

しかし、だいたいに置いて受動的なシンジが今作はかなり自分の意志と感情で動いていたのでそこは前作より好印象だな笑
ゲンドウに正面から怒りをぶつけたのは、綾波、アスカ、クラスメートと心の繋がりができてたのが大きいのかも?

外国のNERVや新キャラが登場したりでスケールアップしたような雰囲気が最初あったけど特に世界観に奥行きが出た感じはしない。
国際政治のパワーバランスでエヴァの保有に制限ができたり、ストーリーの展開に寄与はしてるけどサラッとセリフで済ますだけでよかった気もしたし、新キャラの子は今のとこ別に居ても居なくてもって感じで、、笑
眼鏡っ娘で巨乳なんで萌えのバリエーションは増えたから、アニメ=萌えみたいな人達にはよかったのかな笑

まあ、月から例のアイツが出発するとこで終ったから、本当の「破」は次作にあるのかもと期待。
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