都落ちMiyaco

僕と世界の方程式の都落ちMiyacoのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
3.5
自閉症スペクトラムと診断され、人とのコミュニケーションが難しいネイサン。母親と手をつなぐことすら拒絶する状態だったが、数学オリンピックの強化合宿に参加し、同じイギリスチームのレベッカや中国チームのチャン・メイと話すうちに少しずつ打ち解けていく。
同じように数学が得意な同世代と一緒になっても、大多数は社交的で我が強いために、なかなか馴染めないのが印象的でした。無理して自分を適応的に見せようとしているように見えて、そのあたりの表現が良いと思いました。
自分の恋心に気付き、それが「理解できないもの」だと納得したネイサンが、助手席に座ったり、自分から母の手を握ったりするさまが成長したネイサンを表していてグッと来ます。
複雑な心情の変化を感じられる良い作品です。