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センチュリアンのmooのレビュー・感想・評価

センチュリアン(1972年製作の映画)
3.8
警察を題材にしながらも、典型的なアクション映画とは一線を画す虚無感溢れるドラマ。

その虚無感は、アンチハリウッドを目指したニューシネマ的というよりは、メルヴィルの作風に通ずるものがある。いくつかの挿話を無感情に積み上げていく様は、さながら「影の軍隊」を彷彿とさせる。

警察という、ハリウッドアクション映画における記号をつかいながら、それとは異なる無情な世界観を作り上げたフライシャーは、やはり天才という他ない。
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