どこまでも地に足着いたやるせなさに満ちたビターな一品。小さいエピソードを積み上げる系の構成だったから感情移入し過ぎずに見れたけど、正面から喰らったらヤバかっただろうな。ジョージ・C・スコットは昔気質…
>>続きを読む警察官という善悪の業に関わらざるを得ない
一種の呪いの職業について。
街の人々のために懸命に働いているはずが
そんな人々からは疎まれ貶され
最終的にそんな街の人に殺されてしまう
という虚しさ。全くも…
ロス市警の現職警官が執筆しベストラーとなった小説『センチュリアン』(1971)の映画化。リチャード・フライシャー監督の「10番街の殺人」(1971)の翌年の作品。音楽クインシー・ジョーンズ。“センチ…
>>続きを読む傑作。街のみんなに嫌われながらも治安を守る警察たち、街は守れるが自分自身や家庭は守れない。勤務の時間で家庭の時間を作れない、逮捕のために肉体は削れてく。
空き巣を捕まえ、虐待された赤んぼを助け、ゲ…
無関係な人間が死に、社会的に抹殺されるべき者は生き続ける理不尽。
ステイシー・キーチとジョージ・C・スコットがすれ違う瞬間に被写体を変えるお馴染みのフレーミングにはじまり、カーアクションもチェイスよ…
警察を題材にしながらも、典型的なアクション映画とは一線を画す虚無感溢れるドラマ。
その虚無感は、アンチハリウッドを目指したニューシネマ的というよりは、メルヴィルの作風に通ずるものがある。いくつかの…
リチャード フライシャー監督作品の未見作を、DVDで。
警察官の矜持を持つ定年間際の先輩警官と、若く理想に溢れた警察官のコンビが直面する人生の悲哀を、フライシャー独特の冷めた距離感を置いた視点で見…