ナマステ銀次郎

インデペンデンス・デイ:リサージェンスのナマステ銀次郎のレビュー・感想・評価

3.0
さすがローランド・エメリッヒ。
地球を破壊させたら右に出る者はいない。
巨大宇宙船が攻めてきて、街を破壊しまくる描写はとんでもないド迫力。こんなのにどうやって勝つんだ!?っていう絶望感も圧倒的でとにかくヤバい。
ただ、やはり、毎度の事ながら物語の予定調和が凄まじく「倒すんやろな」って人が敵を倒して「死ぬんやろな」って人が死ぬ。まぁ大作ハリウッド映画のお約束なので「押すな押すな」的な楽しみ方はできました(笑)。

ですがじんわりと気持ち悪いなぁと思った点が1つ。『オデッセイ』の時も感じたのですが、少し中国への媚が露骨。
1作目ののち地球上から戦争が消えて人類が共通の敵を持ってひとつになったという設定があるにも関わらず、宇宙人と戦うのはアメリカ人と中国人とアフリカ人だけ。アフリカ人は外部組織なので実質的に世界はアメリカに引っ張られてる上にそこに参入してまともに扱われるのは中国人だけというような気持ち悪さがある。
本編中に元大統領が「人類がひとつになったこの20年こそが素晴らしい」みたいなことを言っているが、それを描写するなら中国人の入っていた枠にベトナム人や北朝鮮人、もしくはアフガニスタン人を入れるべき。今、関係が良好な二国が手を取り合ったところで「当たり前」でしかないからだ。
それが出来ていれば名作になり得たかもしれない。

※ただしこの中国人の女の子はバツグンにかわいいです。むしろ大好きです。