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ヒメアノ〜ルのTakiRe9uieNのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
3.6
結構グロいので閲覧注意です。
主人公の岡田は清掃員のパートをしながら平凡な毎日を過ごしてきた。ある日仕事の先輩である安藤が片想いしているユカが働くカフェで岡田は高校の同級生である森田と再会することになる。安藤は岡田にユカとのキューピッド役を頼まれ、話しをするまでこぎつけたがユカは森田にストーカーをされていると告白した。


最初の恋愛シーンが退屈です。30分くらい過ぎてから面白くなってきます。



⚠️ネタバレ感想⚠️





ただのサイコパス映画だと思いましたが結構考えさせられる要素多めでした。
ヒメアノ〜ルの意味はアノール(トカゲ)+ヒメ、つまりヒメトカゲという意味です。ヒメトカゲは猛禽類の餌用に飼育されており立場の弱い象徴、この映画では学生時代壮絶ないじめを受けていた森田のことを差していると思います。
監督の吉田恵輔氏は「生まれ持っての殺人犯はおらず社会が殺人犯を作り出す」と言っておりこの映画のテーマとなっていると思います。最初は森田を快楽殺人者だと思っていたのですが、いじめに合い加害者側の川島を殺してしまったことで殺人に目覚めてしまうシーンがあります。○○されたから殺していいとは思いませんが、ラストの森田の二重人格を匂わわせるシーンなどを見るとある意味森田も、社会に殺人犯にされてしまった被害者であるような描かれ方をしていて何とも複雑な気持ちになりました。

原作ではまた違う描かれ方をしているらしいので時間あったら原作の方も見てみたいと思います。
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